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星 三千男; 上野 馨
Journal of Nuclear Science and Technology, 15(9), p.685 - 689, 1978/09
第四級アンモニウム塩を用いる溶媒抽出法でウラン(VI)の錯陰イオンとコバルト(III)錯陽イオン間の相互作用を研究した。分配比Dは全塩素イオン濃度とともに減少した。しかもある全塩素イオン濃度以上になるとDの減少はコバルト(III)の錯塩化物が存在すると塩化アンモニウムや塩化カリウムが存在する場合に比べて大きくなった。ただしスルファト錯体系ではこれにあてはまらない。この様な結果からウラン(VI)錯陰イオンとコバルト(III)錯陽イオン間の相互作用が存在し、またこれらの陰陽錯イオンから構成されるイオン会合体の存在が考えられた。